AIP科学技術と社会チーム公開シンポジウム
概要:
理研AIPセンター「科学技術と社会チーム」では、技術の社会的形成と技術の社会受容性について、「社会・文化的側面」と「人間的側面」から取り組んでいる。本チームではこれまで、「科学技術と社会」、「AIと身体性、AIの身体性、AIと社会の身体性」、「AIと身体性:その2」というテーマでシンポジウムを開催してきた。今回は対象をより具体的にしぼり、自動運転バスの社会受容性について実例を踏まえつつ人文社会科学とユーザユーザエクスペリエンスの視点から議論する。まず、BOLDLY㈱の改發氏から自動運転バスの実証実験を御紹介いただき、次いで東京大学の唐沢先生から自動運転に関する一般社会の態度とその社会受容性との関連をご講演いただく。その後理研AIPセンターから福住が製品やシステムを「使う」際のステークホルダへの影響をモデル化した「利用時品質」を紹介し、最後に小樽商科大学の平沢先生から実証実験を通じたステークホルダ分析と利用時品質モデルの適用についてお話ししていただく。講演後、技術の社会受容性などについて議論を行う。
日時:2022年3月23日
形式:ウェビナー
スケジュール:
14:00 趣旨説明 佐倉統(理研AIP/東京大学)
14:10 「自動運転バス実用化の先行事例」 改發壮(BOLDLY㈱)
14:30 「自動運転をめぐる態度構造と社会受容」 唐沢かおり(東京大学)
15:10 「利用時品質モデル」福住伸一(理研AIP)
15:30 休憩
15:40 「自動運転バスを対象としたステークホルダ分析」平沢尚毅(小樽商科大学)
16:20 指定討論 中川裕志(理研AIP)、吉田直可(法律事務所愛宕山)
16:40 ディスカッション
17:30 終了
デジタル世界におけるコミュニケーションのありかたをさまざまな観点から検討し、人と人工物とのより調和的な関係を追求することが求められています。今年は感性工学、ヒューマンインターフェイス、障害と開発経済を専門とされる方に講演をいただき、オンラインの世界における人の身体性をAIなどの自律的人工物がどう変えていくのかをみなさんと一緒に討論します。手話通訳あり
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